情報セキュリティ検定をはじめ、個人情報に関する検定を開催中。(財)情報協。

 

ブックレビュー

 

図解でわかる情報セキュリティ検定1級・2級 KGビジネスブックス

 

情報セキュリティを判らないでは済まされない!現代の企業で必須とも言うべき資格を図解で攻略!

 

著者

安達 裕哉 (著), 平山 直紀 (著), 宮本 豊 (著)

出版社  角川学芸出版
価格  ¥2,400 (税抜)

 

 

 

「情報セキュリティ検定試験」の対策本。企業が保有する膨大で多様な情報・データー・著作物などといった『大切な資産』の扱いについて、管理者のすべてが知っておくべき知識、そして今 最も必要とされる能力を図解でわかりやすく、説明している一冊である。

 

 今や、企業の資産(情報など)に対する情報セキュリティの知識は、企業の管理職としては知らないでは済まされない。しかしながら、漠然と一般常識としては理解しているが、情報セキュリティにおける企業の責任や情報保護に関する法規制の知識となると、なかなか理解できてない場合が多い。
情報セキュリティに関する安全対策を正しく実践するには、どのような脅威があり、それらに対しどのような対策を講じる必要があるのかを きちんと理解する必要がある。

 本書では、文章では難解ともいえる、情報セキュリティ上のさまざまな危険性や安全対策を、一般社員として知っておくべき知識に加え、さらに管理者や責任者が守るべきセキュリティレベルまでを、図解でわかりやすく説明している。
「パケット監視ツール」といったようなネット上に設置されているツールや、「ファイヤーウォールの設置とDMZ」の関係のようなネットのレイアウト構成も、図解でイメージから理解することが可能だ。

更に、注目の認定制度「プライバシーマーク」や「ISMS」についても触れており、メリットとデメリットをはじめ、認定制度についても図解を交えて実にスムーズに学ぶことができる。

各章の最後には確認問題が設けられているが、同シリーズの3級の対策本同様回答のみであるのが唯一残念な点だ。しかし、情報セキュリティという難解な事柄について、図解でこれだけコンパクトに説明している本は貴重である。
検定受験のためだけでなく、管理職が学ぶべき「情報セキュリティ」に関する参考書として使い込んで欲しい一冊である。

※情報セキュリティ検定は1・2・3級と分かれており、3級は一般社員に必要な知識、2級は管理職の方に必要な知識、1級は情報セキュリティに関してマネジメントする立場の方にとって必要な知識である。



主な内容

第1章 情報セキュリティの概要を理解する
第2章 情報セキュリティはなぜ必要か
第3章 どのような危険があるのか1(危険の概要)
第4章 どのような危険があるのか2(社員と常駐者)
第5章 どのような危険があるのか3(外部からの攻撃と天災・大規模障害)
第6章 情報セキュリティ対策(安全対策)1(利用者が守るべきセキュリティ)
第7章 どのような危険があるのか3(管理者が守るべきセキュリティ)
第8章 どのような危険があるのか4(責任者が守るべきセキュリティと企業認定制度)
第9章 コンピュータの一般知識

各章毎に確認問題が設けられている