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すべての授業でインターネットが活用される時代
求められる教員の情報モラル
学校の情報セキュリティはだいじょうぶ?学校現場で日常的に活用されるようになったインターネット。でも、コンピュータ・ウィルス、不正アクセス、情報漏洩等の被害やネット犯罪が増加しているなか、専門のネットワーク管理者がいない学校の情報セキュリティがちょっと心配。そこで、学校現場の情報セキュリティ対策の現状について、まとめてみた。
ネットワーク管理者の不在
現在、学校現場は校内ネットワークの整備が急速に進められている。それはすべての教科、すべての授業においてITを活用することが求められたことにより、普通教室にもコンピュータ&インターネット環境を整備することになったからである。こうした中、当面の大きな課題として指摘されているのが情報セキュリティ対策だ。すなわち、インターネット活用の拠点となるサーバ・コンピュータが不正アクセス行為やコンピュータ・ウィルス等の被害を受けたり、児童・生徒等がネットワーク利用犯罪に巻き込まれたりすることがないように対処しなければならない。
しかし、ここで問題となるのが、学校にコンピュータ等のIT機器を管理する専門要員がいない点だ。現在、普通の規模の小・中学校で、コンピュータは100台近く整備されており、高等学校になれば200台という規模になっている。専任の情報システム担当者がいなくては、とても運営できない規模である。だが、学校現場では一部のコンピュータが得意な教員がすべてをまかなっているのが現状であり、作業負担の増加も深刻化している。さらには、個人情報保護法が施行され、校務文書や児童生徒のプライバシーを守ることが一層重視される現在、こうした情報セキュリティへの対策が急務になっているのだ。
そこで、学校現場がこのような負担を軽減し、校内ネットワークのトラブルを未然に防ぐ対策として真っ先に考えられたのが、自主規制である。つまり、学校におけるインターネット&コンピュータ活用に一定の規制をかけるセキュリティ・ポリシーの制定である。
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