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情報セキュリティ 速報

 

現代は情報は守られるものではなく、

守るものなのだと気づかされる一冊。

 

(2005.6.1)

 

 

<書籍紹介>

 

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著者 :マイケル ルイス (Michael Lewis)
翻訳 :熊谷 千寿
出版社:アスペクト
価格 :¥1,995 (税込)
 

 

 マイケル・ルイスが、インターネット上で世界を揺るがした恐るべきローティーンたちの実話をつづった1冊。

 掲示板への大量の書き込みで市場を操作し、オンライントレードで80万ドルを稼ぎ出した幼き天才トレーダージョナサン・リーベッド(15歳)、世界最大級のオンライン法律相談サイトAskMe.comでナンバーワンにまでのぼりつめたアマチュア弁護士マーカス・アーノルド(15歳)。

 

 これはネットで世界を支配したローティーンたちの実話である。

 意図せず行われた彼らの行ったある意味「ソーシャルエンジニアリング(正確には人間の心理的な隙をついて個人が持つ秘密情報を聞き出す方法のことだが…この場合は別の人間として錯覚させるの意)」に既得権者が見事なまでに騙された点が問題なのだ。この点がネットワークの大きな盲点なのである。

 

 なぜに少年が掲示板に書き込んだ内容に踊らされたと判ると訴えるべきだと思うのか?TVに出て株式を宣伝するような、アナリストやファンドマネージャーは無実なのか?法律相談サイトでジョナサンは相談相手を救ったからこそナンバーワンになったのではないか?  現代では情報は守られるものではなく、守るものなのだ。相対的に判断するのではなく絶対的な目で情報というものは見るべきだと気づかされる一冊。

 

Introduction 目に見えない革命―インターネットで世界を操る子供たち

1 株式市場の反乱―彼が犯した罪とは何か?不正株取引で80万ドルを荒稼ぎした15歳

2 ピラミッドとパンケーキ―世界を騒がせた15歳のネット弁護士と14歳のデジタル社会主義者

3 大衆の反乱―オンライン・テレビはテレビ業界を脅かしアメリカ国民の意識を変えた

4 デジタル・テロリストの未来―時代に取り残されたテクノ・エリートたちの危険な思想