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情報セキュリティ 速報
スパイウェアに狙われる銀行
(2005.11.19)
このところスパイウェアに狙われる銀行が増えています。
11月1日には、千葉銀行(千葉市)のインターネットバンキングに契約している法人3社に、同行を装った「セキュリティー対策」と称するCD-ROMが郵送され、1社がパソコンにそのソフトをインストールしたところ、預金約300万円が別口座に送金されていたことが分かりました。
また11日には、八千代銀行(本店・東京)は11日、東京都内の中小企業と同社経営者のインターネット取引の二つの口座から計約280万円が別口座に不正に送金される事件が起きたことを発表しました。これは顧客側のパソコンが、パソコンから個人情報を盗み取るスパイウエアとみられるソフトに感染していたのが原因だということです。
そしてついにスパイウエアに関して逮捕者が出ました。
スパイウェアを使って、他人のインターネットバンキング用パスワードなどを不正に入手し、ジャパンネット銀行に開設された企業の口座から自分の口座に現金を送金したということで、電子計算機使用詐欺などの疑いで千葉県の男が逮捕されたものです。スパイウエアを使った詐欺事件の摘発は全国で初めてということ。
スパイウェアとは、他のアプリケーションソフトにまぎれこんでインストールされ、インストールされると、そのパソコンのデータや行動をスパイウェアの作成元に送るソフトのことです。スパイウェアはバックグラウンドで動作するために、ウィルスと違って気づかれることが少なく、今後も警戒が必要だといえそうです。
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